エアコン

首まわりや肩口、腹部、腰まわり、脚、足先、二の腕、指先…

冷房下に感じる冷えは、人によって実にさまざまな部位があります。冷えの部位が多岐にわたる分、その対策もさまざまですが、注意すべき点として「冷房の温度管理」と「温度差」の2点があります。

冷房下特有の冷えの特長

CO2削減やクールビスの定着といった動きから、一時のような極端な冷やし過ぎはかなり減ってきたようです。

しかし、最高気温が30度を超えるような日が何日も続いたりする昨今、自室をはじめ、オフィス、交通機関、公共の施設、買い物先の店舗などなど冷房がない場所はありません。

体感温度は個人差が大きいため、多数の人が集まる場所では冷えを我慢しなければいけない場面も多々あり、温度調節が個人の意思でできない公共の場では、冷えの悩みは大きなものとなります。

冷え対策で注意すべきポイント

電車

冷房下での冷え対策で注意すべき点に、冷房温度の管理と温度差があります。

公共の場では、どうしても暑がる人に合わせた温度管理になってしまいがちですし、オフィスでは装いを規制している場合もあるので、十分な冷え対策ができずにそのまま冷えを我慢してしまうこともあるようです。

ですが、「寒い」と感じる冷えそのものがストレスとなって、冷え性をさらに悪くしてしまうことも…。

可能であるなら、室温は25度~28度に調節すること。対策としては、長時間同じ姿勢で冷房下に居続けないことが大切です。

温かい飲み物で体を温めるほか、休憩をかねて冷房の効いた部屋を出たり、軽いストレッチやヨガなどで体をほぐしたり、腹式呼吸などで体のリズムを整えるといったことも有効ですよ。

ただ、個人で解決できることにはどうしても限界があります。人間関係もあって対策が難しい場合が多いオフィスでの冷えですが、冷房の温度管理などは可能なかぎり、職場全体の問題として話し合いの機会を持つことが大切になります。

そしてもう1つ、見逃せない問題に温度差があります。

例えば通勤途中は汗をかくほど暑いのに、交通機関やオフィスでは冷房が寒くてたまらないといったことがありますよね。

温度差のある場所を繰り返し出入りすることが原因となるのですが、なんとなく疲れる、肩がこる、頭痛がするといった体の不調を引き起こしてしまうことがあります。これが「冷房病」です。

自律神経のバランスを崩してしまった状態なので、健康な人でも陥ることがあります。

カーディガンやショールなど、携帯性のある衣服で寒さ対策をするのはもちろん、温かい栄養バランスの整った食事、十分な睡眠など、生活全般を見直して規則正しい生活を心がけることも大切です。