ここ数年、機能性インナーの登場で、冬の寒さ対策に「あったかインナー」は定番となりました。カジュアル衣料のオリジナルブランドや総合通販のオリジナルブランドなど、毎年8月、9月になると、いろんなあったかインナーの新作が発表されています。
でも、選び方によっては、イマイチあたたかさを感じることができなかったり、「かゆみ」などの肌トラブルにつながったりすることもあるようです。
このページでは、あったかインナーを選ぶ際に知っておきたいポイントをまとめてみました。
あったかインナーが原因の肌トラブルを経験している人は、4割もいる
冬のお肌は、空気が乾燥していることもあって意外とデリケートです。千趣会のアンケート調査でも、冬の悩みとして「乾燥」を上げる人が70%以上もいたのだとか。
ついで「かゆみ」を挙げる人が60%以上もいるのですが、そのうち約4割の女性が「ヒートインナーを着ているときに肌にかゆみを感じたことがある」と答えていたのでした。
アンケートに回答した人の3人に1人があったかインナーに悩みを持っていたことになります。
株式会社千趣会主体で株式会社マクロミルにて調査したデータに基づく
調査期間2016年9月28日~9月30日、全国の20~50代の男女(各416名)
あったかインナーはお肌に悪いの?
もちろん、あったかインナーがお肌に悪いというわけではありません。インナーの素材と使う環境によっては、肌トラブルの引き金の一つになってしまうのです。
皮膚科医であるアオハルクリニック院長の小柳衣吏子先生によると、かゆみの原因には、「静電気」と「乾燥」が関わっているそうですよ。
静電気は、化繊などを脱ぐときに、パチッとくるあれですが、実は目に見えないほどの細かな傷を肌につけてしまいます。
乾燥しやすい冬場はお肌もうるおいを失いがちで、こうした小さな傷もお肌の刺激となって、炎症やかゆみなどにつながってしまうことがあるんですね。
こういった点に注意すると、あったかインナーを選ぶ際のポイントが見えてきます。
1.フィット感のよさ、肌に負担の少ない材質を選ぶ
デリケートなお肌に合わせて、刺激となるものはできるだけ避けるようにするのがおすすめです。
・毛羽立ちがなく、肌がチクチクしない素材
・静電気が起きにくい素材
汗をかいたときの機能性を重視する
あたたかいと汗をかいてしまいますが、この汗も要注意。衣類の中に汗が残っているとかえって汗冷えの原因となって、体を冷やしてしまうことがあります。
また、乾燥している肌に汗は刺激になってしまうため、かゆみにつながってしまうこともあります。
通気性や乾きのいい素材を選ぶのがおすすめですよ。
・通気性がよく、汗を吸い取る
・汗をかいてもすぐ乾いてくれる
・汗対策をしているもの
皮脂・汗対策も重視する
汗の他、酸化した皮脂もお肌を刺激する原因になるので、冬のインナーも清潔を保つことが大切。
皮膚の常在菌が必要以上に増えてしまうことで、肌が炎症を起こしたり、かゆみの原因になったりすることがあるようです。
・洗濯しやすい素材
まとめ
冬ならではの「乾燥」や「静電気」、
「あったかインナー」と一言で言っても、材質や機能性でいろいろな特徴があります。でも、いちばん大切なのは、自分の目的に合ったあったかさを選ぶことですよね。
次のページでは、各社、どんなあったかインナーが登場しているのかまとめてみたので参考にしてみてくださいね。