Cocoa… / RuTemple
このお正月、冷え性さんにとって気になるニュースが流れています。もうチェックされました?
森永製菓の発表によると、「ココア」の冷え抑制効果にはちょっとした特徴があることがわかったようです。
森永製菓は2002年にもコーヒーや緑茶といった嗜好飲料とココアを比較して、「ココアには手足の血流を改善して、冷え性を抑制する効果が高い」という研究成果を発表していましたが、今回はショウガと比較しての発表です。
前回の比較は正直、「そのチョイスはどうだろう?」というところがありましたけど(笑)今回は冷えを抑制する食品の代表格、ショウガと真っ向勝負です。
今回の研究では11人の冷え性と判断された健常な女性が対象で、室温23~24度に保った部屋でショウガとココアを飲み比べ、手の甲、首表面、額表面、頬表面、鼻表面の温度変化を経過観察していくというものでした。
ちなみに、この「室温23~24度」というのは、安静にしていると抹消の体温が自然に低下していく室温なんだそうですよ。
さて、その結果は…。
ショウガとココアを比較すると、手の甲の表面温度に有意な差が見られたそうです。上の図がそのグラフです。(森永製菓のニュースリリース参考)
ショウガのグラフを見てみると、温度上昇の立ち上がりが速く、上昇速度が高いけれど、10分もするとどんどん体温が低下していきます。一方のココアは時間が経過しても体温の低下が緩やかですよね。
滋賀県立大学人間文化学部栄養学科の灘本教授によると、これは「成分の違いによる差」と言えるそうです。
ショウガの辛味成分に含まれる、「ジンゲロール」や「ショウガオール」といった成分は、交感神経を刺激することで体が熱を作るよう促しますが、ココアに含まれる「テオブロミン」や「ポリフェノール」といった成分は血管を拡張する作用があるので、手や足先の血液循環が改善されて、ゆっくりと長く冷えを抑制することができたと考えられるのだそうです。
管理人も、あんまり寒いと「あれ!? 指先に血が通ってないぞ」ということがよくあるので、こういう末端の血流が改善されるというのはうれしい効果ですね。ショウガとともに、今年はココアにも注目していこうと思います。