冷え性の症状には、どんなものがあるのでしょう? 実は、日ごろ「自分は冷え症とは関係ない」と感じている方の中にも、体は冷え症のサインを発していることがあるんですよ。
例えば、こんな症状に思い当たることはありませんか?
あなたの「冷え」はどれくらい? 冷えてる人チェック
手のひらや足の裏によく汗をかいている。
入浴時間は短いほうだ。湯船につかるよりシャワーのほうが好き。
便秘や下痢をしやすいほうだ。
寝ているのに目の下にクマができやすい。
お肌がかさつくことが多い。
触ると体の一部がけっこう冷たい(手、足、腰など)
風邪をひくことがよくある。
むくみやすく、夕方は足がパンパンになる。下半身が太くなってきた。
蕁麻疹ができやすい。
さて、冷えてる人チェックはいかがでしたか?
もちろん、このうちどれか1つでも該当したら、即冷え性というわけではありません。でも、上にあげた症状でもわかるように、イメージ的に冷え性と結び付かないような症状もあるのです。
「なんだかいつも調子が悪いなー」という人は、冷えが影響していないか疑ってみたほうがいいこともあるようですよ。
では、こうしたサインでどうして冷え性が考えられるのか、一つずつご紹介します。
自分は、けっこう暑がりなほうだと思う。
「えっ、これも『冷え』のサインなの?」。この選択肢を見て、少し意外に思われる人がいるかもしれませんね。
冷え性のために、温度差の感覚が弱くなっていることがあるのですが、このために人より快適に感じる温度が低くなっていることがあるのです。
体の状態では冷えてるのに、感じ方としてはまるで暑がりのような真逆の感覚を持っていることがあるんですね。
手のひらや足の裏によく汗をかいている。
冷え性で血液の循環が悪いために、余分な水分がうまく排せつできない状態になることがあります。
こんなふうに手足に水がたまりやすくなっている人の中には、手のひらや足の裏に汗をかきやすくなっていることがあるようです。
この他、自律神経のバランスを崩していることで、手足に汗をかきやすくなっている場合もあるようです。
入浴時間は短いほうだ。湯船につかるよりシャワーのほうが好き。
ホルモンバランスが乱れて自律神経に影響を与えたり、自律神経のバランスが崩れることで起こる冷え性がありますが、そうした人の中には「のぼせ」が出ることがあります。
自律神経のバランスが崩れると血管が拡張気味になるため、上半身がカーッと熱くなったり顔が熱っぽくなったりする「のぼせ」を感じるのです。
そのため、こうしたタイプの人は、お湯につかっていると「のぼせ」の症状がひどくなるので浴槽につかることを避け、シャワーで簡単に済ませてしまう傾向があるようです。
便秘や下痢をしやすいほうだ。
血液の循環がよくないことで、末端まで栄養が行き渡らなかったり、余分な水分の排泄がうまくいかずに体にたまったりすることがあります。
そうした影響から、内蔵の機能が低下してしまうことがあります。
この他に、自律神経のバランスを崩していることで内蔵の働きが乱れてしまい、便秘に傾いたり下痢をしやすくなったりしていることもあります。
便秘や下痢は単にお腹の症状と考えてしまいがちですが、冷え性によく似た症状の低体温でも似たような状態になることがあるので、日頃から気をつけて見ていきたい症状の一つです。
寝ているのに目の下にクマができやすい。
冷え性のために血液の循環が悪くなることで、目の下にクマが出ることがあります。
これは眼の下の皮膚が薄いために、血液の循環が悪くなると、その変化がクマとなって表れるためです。
もちろん、寝不足で血液の循環が悪くても表れるものなので、「循環が悪くなっている」というサインとして見る症状です。
お肌がかさつくことが多い。
肌荒れやかさつきの原因には、ストレスや生活リズム、乾燥した環境や化粧品の刺激など、いろいろな要素をあげることができます。ですが、これも「循環が悪くなっているサイン」として見るわけです。
冷え性では末端に行きわたる栄養が減ることで、新陳代謝が低下して「かさつき」が表れることがあるようです。
触ると体の一部がけっこう冷たい(手、足、腰など)
「寝るときに手足が冷えて寝つけない」という話がよくありますが、これも程度があるようです。
いつも冷たい状態にあるせいか、なんとなく「不調だな」と感じているのに、冷えの自覚がないままでいることもあるのです。
管理人はこのタイプだったようで、友達が管理人の手を触って、「冷えてるよ」と言うので初めて気にするようになりました(汗)
忙しいとつい取り紛れてしまいがちですが、健康管理も兼ねて日頃から自分の体の変化には気を配るようにしたほうがいいようです。
風邪をひくことがよくある。
冷え性になると自律神経のバランスを崩していたり、内蔵の機能が低下していたり、さまざまな要因が絡むことで免疫機能が低下してしまうことがあるようです。
このため、冷えの悩みを持つより先に、「風邪をよくひくようになった」というように体調不良を先に自覚することがあるのです。
またこうした症状は、冷え性によく似た症状の低体温でも似たようなことがあるので、日頃から気をつけたい症状でもあります。
むくみやすく、夕方は足がパンパンになる。下半身が太くなってきた。
血液の循環が悪いために、余分な水分の排泄がうまくいかない状態にあると、そうした水分が末梢の手足にたまって「むくみ」が出ることがあります。
最近、ちょっと食べすぎて太っちゃった… そんな理由で下半身が太くなることもありますが、むくんで下半身が太くなっていることもあるのです。
「ダイエットしなきゃ!」と慌てる前に、体の状態を見直すきっかけにするのがお勧めです。
注)腎臓や心臓などの病気のときも「むくみ」が出ることがあるので、不安のある方は安易な判断は避け、医師に相談することをお勧めします。
じんましんができやすい。
通常、じんましんは食べ物などのアレルギー物質が原因で起こったり、ストレスなどで起こったりするものです。でも、血液の循環が悪いために、老廃物などがうまく排せつできないことが原因で起こることもあるようです。
こうしたことも、体調の変化の目安として指標となります。
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