湯たんぽ2年目

最近、原油の値上がりで湯たんぽが注目されているようです。ネット上にもいろいろな製品が登場しているようですね。

一方で湯たんぽを扱うときには体に近いところで使うだけに、低温やけどにも注意が必要になってきます。

我が家で使っているのは上の写真のようなブリキ製なんですけど、気になるので湯たんぽについて少し調べてみました。

金属製の湯たんぽ

湯たんぽの中でも代表的なものです。沸騰するほど熱いお湯を使うので、お湯を入れるときや栓を閉めるとき、そして持ち運ぶときは取り扱いに要注意です。

重いのがデメリットですが、昔は温める機能重視で3リットルが主流だったのが、湯たんぽブームを受けて復活しているものの多くは軽くて扱いやすい2リットルのものが増えているという特徴があります。

金属製のメリットとしては、急いでいるときは火に直接かけて沸かすことができるという荒技も可能なところです。湯たんぽの寿命が縮むというので、やったことないですけど(汗)

なかでもマルカの湯たんぽはすぐれもので、底が平らになっているので、IH電磁調理器にも対応しているのだとか。

そして、温度差で水が漏れないように、フタには圧力調節弁が付いているんだそうですよ。内部には支柱があって、丈夫な構造になっています。ほんとはこれが欲しかったんですよね(写真のは別メーカーのものです)

欠点としては、使っているうちに錆が出ること。

昔の人は夜の間に使っていた湯たんぽのお湯を、朝の洗顔や歯磨きに使ったりしたようですが、それも使い始めのころの話だと思います。

(ちなみに我が家の最初のブリキの湯たんぽは、3年目の冬に水漏れが始まったので、それで寿命として処分しました)

プラスチック製の湯たんぽ

こちらも沸騰するほど熱いお湯を使うので、取り扱ううえでやけどには要注意です。

金属製の湯たんぽは重いのですが、それに比べるとプラスチック製は軽いのが特長。錆も出ないのがメリットです。湯たんぽに入れるお湯の量はけっこうあるので、長く愛用するなら、この点はけっこう大きな問題になるかもしれません。

ただプラスチック製の場合、入れるお湯の量が少ないと、お湯が冷めてきたときに湯たんぽ本体がへこんでしまうっことがあるという欠点があるようです。

※もちろん上記の特徴は耐熱性のあるプラスチック製湯たんぽに当てはまることで、ペットボトルは当てはまりません。ペットボトルの原料となるポリエステル樹脂の耐熱温度は85度くらいです。

ペットボトルを代用する場合は、ゴム製湯たんぽ程度の70度前後の温度を利用するのが無難です。

ゴム製の湯たんぽ

触り心地のよさでいうと、ゴム製のものもあるようです。

これは硬い金属と違い、優しく体に沿ってくれる独特の触り心地が特長。使うお湯の温度も70度前後程度なので、湯たんぽの表面の温度があまり高くならないというメリットがあります。

ただ、湯たんぽは、温度が低くても低温やけどの心配があるものなので、体に当てて使うのはできるだけ短時間にしたほうがいいかも。

そして、お湯の温度は低めなので、熱いお湯で温めたいという人には物足りない部分があるかもしれません。

メーカーによって耐熱性はかなり幅があるようなので、吟味が必要です。ゴム製湯たんぽはヨーロッパが本場なので、Fashyなどヨーロッパ製のものが選びやすいかもしれませんね。

丈夫さは金属製の湯たんぽに比べるとやや弱いようです。

陶器製の湯たんぽ

金属製の湯たんぽが主流になる前は、陶器製の湯たんぽが主流だったそうですよ。

利点は、「陶器鍋について調べてみる」で調べたように、熱をためながら、ゆっくりじっくり伝えるという特徴です。

ただし陶器の分厚さは重さにつながるうえ、割れやすいので扱いが難しいことがデメリットです。

管理人も湯たんぽブームで一度だけ、通販で陶器製の湯たんぽを取り扱っているのを見たことがあるのですが… 2007年冬のベルメゾンですが(なんでもあるなベルメゾン)

大きさは幅が約21.5cm、奥行が約14.5cm、高さは約9cmとやや小ぶりのものでした。女性が扱うことを考えると、これが限界の大きさなのかもしれません。でも、小さくてもきっと温もりかたは気持ちいいんじゃないかなと想像。

でも、管理人が見た陶器の湯たんぽは、それ一度きりでした(汗)

どの素材も、やっぱり心配なのは低温やけど

というわけで、湯たんぽにもいろいろあるみたいですね♪ でも、お湯を扱うことから、気をつけなくてはいけないことがあるようです。低温やけどの心配です。

人の皮膚にいちばん近いと言われるブタの肉塊を使った実験では、44度でも6時間以上当てていると低温やけどが起こることが確認されているそうですよ。また、1度温度が高くなるにつれて、やけどする時間も30分ほど短縮される傾向があるそうです。

50度以上になると数分で低温やけどをしてしまう恐れがあるので、低温やけどしにくいことをうたっている製品であっても、使い方や使う人の状態によっては注意が必要になります。

例えば糖尿病のある人、老齢者、幼児、泥酔している状態の人などなど。

特に糖尿病のように、知覚が鈍っていたり、血行が悪かったりする場合、やけども重症におちいりやすいと言われています。

見た目は赤くなっているだけで症状が軽そうに見えても、深層部分までやけどの範囲が広がっているのが低温やけどです。湯たんぽは快適なだけに、使い方には気をつけたいですよね。

その他、乳幼児は自分から痛みを訴えられない分、慎重に扱う必要があるようです。

ちなみに低温やけどの原因で多いものには、湯たんぽ、使い捨てカイロ、ホットカーペット、こたつ、ファンヒーター、珍しい物ではスマホのバッテリー部分でやけどしてしまうことがあるようです。

温かいからといって体に当て続けないこと。湯たんぽカバーは厚めのものを使用し、湯たんぽが露出しないようにしっかりくるむことが大切です。心配な場合は、出し入れ口を二重にしたり、巾着型にして絞ってしまうのがおすすめです。

あまりお勧めできませんが、バスタオルなどでくるむ場合は、湯たんぽが転がり出てこないようにしっかり縛るのがおすすめ。

湯たんぽを使うときは、寝る前からお布団のほうを温めるようにして、寝るときは体から離してしまうくらいがちょうどいいと思います。

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