ベルメゾン(千趣会)のマンスリークラブに5月から登場している「冷えとり日和365」では、9月からカタログが創刊されて本格始動に入ります。それを記念して、冷えとりの第一人者である川嶋朗先生の「夏の冷えとり講座」がグランフロント大阪(北韓タワーC8階)で開催されました。
これまでの記事では、生活面での冷え対策をまとめてきましたが、最後となるこの記事では、衣類や湯たんぽ、マッサージなど、直接的なあたためについて簡単にまとめてみます。
冷房で冷えてしまう夏は「冷やさない工夫」が大切
夏の冷えの大きな原因は冷房の冷えにあります。自宅なら自分に合わせて温度調節をしたり、冷房を切ったりすることができますが、オフィスではそうもいきませんもんね。
羽織るものや膝掛け、靴下といった服装面で対処していくことになります。
このときポイントとなるのが「自分にとって心地いい」こと。「自分なりの組み合わせ」で選ぶことが大切になります。
川嶋先生も靴下について質問を受けることが多いそうですが、「履いてて気分のいい人は履く、気分の悪い人は履かない」でいいそうです。
「えっ、何それ!?」と思う人がいるかもしれませんが、これは、冷えは人によってそれぞれ違うため。
よく冷えをタイプ別に分けたりしますが、それはあくまでも目安で、きちんと分かれることはありません。別々のタイプのいろんな要素を持っている人もたくさんいます。
なので、冷え対策も千差万別。川嶋先生も、「冷え対策にマニュアルはない」とおっしゃっていたのが印象的でした。
冷え対策の判断基準は、冷えている「自分」にあるのです。
おすすめ 昼間の湯たんぽで直接あたためる
おすすめのあたためグッズとして紹介されていたのが湯たんぽです。
湯たんぽは「夜、寝るときに使うもの」という印象が強いですが、冷房で冷えてしまった身体をあたためるには有用な方法なんだとか。
最近はオフィスでも使いやすい充電式のものや、レンジでチンするだけで使える手軽なものが数多く登場しているので、いろんなものを試してみるのがよさそうです。
そして、こうした湯たんぽも、効率よくあたためるポイントがあるようですよ。
・二の腕(肩から肘までの腕)
・お腹
・腰
・お尻
・太もも
これらの部位の共通ポイントは、(一部を除いて)筋肉が多いこと。
外から体を温める場合、太い血管のある場所(首、手首、足首)と並んで、筋肉の多い部位をあたためるのが効率がいいそうです。
ただ、汗をかいてしまうと、かえって汗冷えをして身体を冷やしてしまうので、着替えが用意できるといいようです。
注意点としては、湯たんぽの使い方によっては低温やけどをしてしまうケースがあること。
使用する温度が低くても、ずっと同じ場所に当て続けていると、低温やけどしてしまう恐れがあるんですよ。
糖尿病などで知覚が鈍っていたり、血行が悪い場合は、やけども重症になってしまう場合があります。見た目が赤くなっているだけで症状が軽そうに見えても、やけどの範囲が深層部分にまで広がっていることがあるので要注意です。
湯たんぽを使うときは、しっかりしたカバーを使って直接肌に当てないこと、冷えを感じるからと言って同じ場所に当て続けたりせず、「お腹→腰周り→お腹」といった感じで場所を変えてあたためるのがコツです。
お尻は例外? あたためポイントの「お尻」について
ところで、あたためポイントに入っている「お尻」ですが、ここ筋肉じゃないですよね…(笑)
実はこの部分、ちょっと別格扱いになるようです。
というのも、お尻は脂肪が多く、血管やリンパ管が少ない部位だから。なので、元々冷たく感じる部分なのだそうです。
ぶっちゃけお尻が冷たくても気にしなくてもいいみたいなのですが、冷えている人は「気になる」と言う人が多いので、「気分がいいなら、あたためてもOK」ということみたいです。
温活(血めぐりケア)としてマッサージもおすすめ
また、マッサージで体をほぐすのもいい方法であるようです。血めぐりをよくし、心臓に戻る血液が増えるので冷え対策になるのだとか。
講座では時間の関係からか具体的な話はなかったのですが、川嶋先生の監修本の中にはマッサージに関するものがいくつかあるようです。
気になる人は検索してみてくださいね。
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