冷えとり日和365 スライド

ベルメゾン(千趣会)のマンスリークラブに新しく「冷えとり日和365」が登場。9月にカタログが創刊されることを受けて、7月2日にグランフロント大阪(北館タワーC8階)で「夏の冷えとり講座」が開催されました。

講師は冷えとりの第一人者、川嶋朗先生です。

この記事では、効率よく身体を温めることのできる入浴法についてまとめてみました。

冷えを温める正しい入浴のすすめ

湯船につかってゆったり過ごすバスタイムは一日の疲れをいやすリラックスタイムですが、それは冷えにとっても大切な温活(血めぐりケア)でもあります。

冷えの場合、お湯の温度には注意が必要となります。

なぜかというと、40度以上になると自律神経のバランスが交感神経優位となってしまうため、身体がお目覚めモードになって寝つきが悪くなってしまうのです。

おすすめは寝る前に、38~39℃のぬるめのお湯に30分以上、最低でも10分以上つかることなんだそうですよ。こうすることで、身体がリラックスモードになるので、質のよい睡眠をとることができるようになるのです。

また、血管を拡張してくれる「炭酸ガス入浴剤」を併用するのもおすすめ。

血管が拡張するので、血圧が下がって血流量が増えるので、ぬるめのお湯でも体の芯まで温まることができるのです。

こうした入浴は内蔵の冷えも効果的に温めてくれるので、内蔵冷えの管理人も参考にしたいと思います。

温めたら冷やさない! 入浴後の作法

お風呂あがりは、体を冷やさないように、すぐにパジャマを着て寝床に入ります。

足先が冷える人は靴下を履くということですが、汗をかいて汗冷えすることもあるので、蒸れる場合は靴下の使用はちょっと気を付けたほうがいいかもしれません。

靴下を履いても足が冷たいという人には、段ボールの内側にアルミホイルを貼った保温器を自作することがすすめられていましたよ。自分の体温を逃がさないので温かいようです。

自作する手間がかかりますが(汗)電気を使うことがないので安全であるという点がメリットになるみたいです。

リラックスモードのスイッチを入れてくれる睡眠前のバスタイム

人間の体は、無意識のうちに自律神経のバランスを保って維持されています。

昼は交感神経が優位に働き、神経の末端からアドレナリンが分泌されて活動モードに入ります。夜になると副交感神経が優位に働いて、神経の末端からアセチルコリンが分泌されて、お休みモードに入ります。

でも、そのバランスを崩してしまうと、いろいろなデメリットが出てきてしまいます。

例えばストレスや生活リズムの崩れなどで交感神経が優位な状態が続いてしまうと、アドレナリンの受容体(AdrR)を持つ顆粒球が刺激されて増えすぎてしまいます。

顆粒球が寿命を終えて死滅するときに活性酸素が発生するので、このときに周囲の組織を傷つけてしまうことから、顆粒球が過剰になると生活習慣病が発症する下地になると考えられているので要注意です。

このとき、血管が収縮して血流も悪くなるので、手足に冷えを感じたり、体温が低くなったりすることもあるようです。

反対に、副交感神経が優位な状態が続くと、アセチルコリンの受容体(AchR)を持つリンパ球が刺激されて増えすぎてしまいます。

リンパ球が過剰になると、普通なら反応しないものにも攻撃して、アレルギー症状が出やすくなると考えられています。

副交感神経が優位な状態は運動不足であることも多いようで、発熱量も低下することから体温が低くなってしまう要因にもなります。

大切なのは、どちらにも偏ることなくバランスが保たれていること。

就寝前の適温で入浴することは、自律神経のバランスを整えるスイッチになるわけですね。

ちなみに起床後は運動が自律神経のバランスを整えるスイッチになるみたいなので、入浴と運動を生活の中に上手に取り入れていくのがいいみたいです。

入浴で得られるメリット「HSP」は、冷え性さんはあまり期待しないほうがいいかも

冷えとり講座では熱ショックたんぱく質「HSP」(Heat Shock Protein)にも触れられていて、入浴は身体にいい理由として説明されていました。

HSPというのは、熱ショックたんぱく質(HSP)のことで、細胞が熱などのストレスにさらされると現れます。傷んだ細胞を修復してくれる働きがあり、免疫細胞の働きを強めてくれたり、乳酸の発生を遅らせたりしてくれるようです。

日常では入浴時に身体が温まることで発生するので、入浴はこの点からもとても大切な時間だというわけですね。

でもこれ、調べてみたところ、HSPを目的に利用する場合はお湯の温度がかなり高めになるようです(汗)

冷えケアとして入るお湯の温度は、38~39℃のぬるめのお湯ですが、HSPが発生すると言われているお湯の温度は40~42℃と熱めのお湯とされています。入浴時間も、40℃で20分くらい、42℃だと10分くらいが目安です。

冷えケアのぬるめのお湯では、長風呂をしてもHSPを期待するのはちょっと難しいかも。どうしても活用したい場合は寝る前ではなく、朝風呂で利用するのがいいのかもしれません。

ただ、冷え性さんの場合、暑いお湯は交換神経が優位になって血管が収縮してしまいます。これは身体を冷やすことになるので要注意です。

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