人の体から発生する水分を吸収して、熱に変えてくれるというブレスサーモ。熱を作ってくれるんなら、ブレスサーモ綿の配合量が多ければ多いほどいいんじゃない?
と、冷え性の管理人などは考えてしまうのですが、インナーの場合、それだとかえって暑すぎることになるそうです。
その代わり、ダウンやジャケット、コートといった上着にはたっぷりと配合されているんですよ。特にリフレクションギアを使ったものには、あたたかいだけではない工夫がありました。
あたたかさの秘密は、熱をつくって熱を保つ
あたたかい上着の大切な要素に「保温性」があります。せっかくあたたかくても、その熱がすぐに逃げてしまっては大変ですもんね。
暖房がきいた場所が多い街中ならそれほど心配はありませんが、風にさらされるアウトドアや雪が積もる極寒の場面では、保温性の高さがモノを言います。
そんな厳しい場面でも耐えることができるように、熱反射の機能を加えた素材「リフレクションギア」を加えることで保温性を高めたのが「ブレスサーモダウンRG」です。
衣服内の熱を反射することで服の中にあたたかさを閉じ込めてくれるのですが、それはちょうど熱を反射する魔法瓶のような効果と言うことができます。
ミズノの調べによると、裏地単体の保温性を比較した場合、リフレクションギアは従来の裏地よりも約30%高い保温性能があるんだそうですよ(保温性評価方法による)
リフレクションギアってどんな感じ?
このジャケットの内部ではブレスサーモの原綿がシート状になっていて、発熱しやすいようにダウン層の肌側に配置されています。
そして、リフレクションギアはブレスサーモが作りだした熱を外へ逃がさないように裏地に加工されています。
リフレクションギアがどんな感じなのかは、ジャケットのタグにサンプルが付いているので、実際に触ってみることができますよ。生地の片面にアルミニウム薄膜が加工されているので、片面が銀色に光ってますね。
管理人も触らせてもらったところをパチリ。
ずいぶん… 薄っぺらいですよね(汗)
いえいえ、薄っぺらくていいんです。アルミニウムを加熱・蒸発させて、生地の表面に薄膜として接着してるからこんなに薄いんです。このおかげで生地の厚みを増すことなく、ジャケットを軽量に仕上げることができるんですよ。
それから、アルミコーティングというと少し前にはやった銀色の日傘のようなものを思い浮かべてしまいますが、そうした一般的なコーティング加工と違い、リフレクションギアには「若干の通気性がある」という大きな特長があります。
この通気性のおかげでブレスサーモの機能を妨げることがありません。
衣服内のムレを抑えつつも高い保温性を保つことができるというわけです。
薄いからこその軽量と携帯性
ブレスサーモダウンRGは生地が薄いから、何より「軽い」のが特長です。女性用Mサイズで約235g、男性用Lサイズでも約270gという軽量なんですよ。
使われているダウンの復元力は900FPと高品質のものなので嵩高があり、たくさんのデッドエアーを蓄えてくれるのでこれだけでも保温性抜群です。
管理人も会場でちょっと羽織らせてもらったんですけど、やっぱり軽い上着はいいですね。羽織っただけでもけっこうあたたかでした。何かと着ぶくれしやすい冬はそのせいで肩がこっちゃうこともあるから、この着心地のよさは魅力だと思います。
上の写真に写っているのは、付属の収納袋。この袋に畳んで入れると下の写真のようにコンパクトになっちゃいます。さすが、アクティブなアウトドア向けのアウターです。
スタッフの方の話では、極寒の中をじっとしている釣りをしている人の他、子どものスポーツ観戦に参加する親御さんなんかも「あたたかい」ということで利用される人がいるそうです。
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